目次
  1. 1. 何度目の正直?
  2. 2. いくつかの機運
  3. 2.1. LLMによって簡単に作れるようになった
  4. 2.2. TwitterのFFがやっててかっこよかったから
  5. 2.3. 倫理的野心の実践に関するあるブログ記事に感化されたから
  6. 3. Light for the Afflicted

個人ブログ始めました

1. 何度目の正直?

ついに。

なんとなく憧れはあったけど、いつからか正確にはわからない。学部時代に競技プログラミングにハマったことをきっかけに情報科学やIT業界のクラスタに流れ着き、職業エンジニアとして賃労働を続けて今年が4年目になる。種類を問わずに様々な技術記事やエッセイに触れる機会があった。その中のいくつかのブログはプラットフォームサービスではなく独自の個人サイトの上で展開され、そこにえもいわれぬ美学や哲学、矜持のようなものを感じたことを覚えている。

自分もいつかこんな風に自分の信念や思考の跡を自由に組み上げてそれを誰に見せるでもなく自分の好きなように並べたててみたかった。

2. いくつかの機運

とはいえ日々の生活に追われ、ドーパミンを刺激する様々な他のコンテンツによってやりたいことリストの隅に追いやられ、一向に手を付けられないまま早数年。

それが今回どうにか公開できるに至ったのはいくつかの機運が重なったからだった。機運というのはほぼすべてが自分の意思決定の外からやってくる完全な外部要因であり、そういったものの影響を受けて生活の私的な部分にちょっとしたものでも変化が生まれると、自分は社会との相互関係の中に生きている、多孔的な存在であることを実感してなんだか嬉しくなる。

2.1. LLMによって簡単に作れるようになった

これは昨今いわずもがな。

HTML/CSS って個人的に相対的に退屈さや苦しさがの方がどうしても先行してしまって全然やる気にならず、いざ勉強しようと思っても当事者意識を持って取り組める題材がないから浅瀬で「見学」しただけで終わってしまい、本気で遊ばないので身につかない。

それこそ個人サイトくらいしか題材がないけど、現代の洗練された各種コンテンツに目が慣れると、ゼロから学習しながら満足のいくものを作り上げるための道のりが果てしなく遠く見えて途中で挫折する。

でも今は個人で手ごろに使えるLLMがある。これを使えば「少し違和感(不快)があるけどそれっぽいもの」をすぐに作れる。素人の自分を最前線に送り込み、残された違和感は目の前の具体的な問題として立ち現われ、主体性を以ってこれを解決するインセンティブを与えてくれる。

よく見ると未だところどころに違和感が残るこのサイトを公開する裏で、それを解消するためにMDNのドキュメントを初めて読み漁っている。

2.2. TwitterのFFがやっててかっこよかったから

Twitter でフォローしている @silasolla さんが去年個人サイトを公開して、そこから定期的に質量のある記事を投稿しているのを見て、純粋にかっこいいと思ったから。

2.3. 倫理的野心の実践に関するあるブログ記事に感化されたから

先日、倫理的野心とその実践に関する記事を読み、大変にくらってしまった。

『アークナイツ』というゲームがある。私はこの作品の、すべての命に対して誠実に向き合い、今を必死に生き、よりよい明日に向かっていく人たちを賛歌する、非常に大きなスケールでの人文主義的な姿勢に大変惹かれていて、日ごろから同作に登場する「ロドスアイランド」という企業の名前を出しては「ここで働きたい」、「ここで働きたい」とたわごとのように言っている。

この自分の日々の原動力、よすが、生の衝動(と似たようなもの)に「倫理的野心」という名前があることを知った。

日々賃労働者として働いていると、自分が資本主義の構造に組み込まれてがんじがらめになっていることを実感する。企業は利益を追求するために市場や株主から構造的な圧力を受ける。それに応えるために打ち出された目標が下部組織にカスケードダウンされ、我々の元に降ってくる。そして我々は、評価制度の下でその目標を達成するために働く存在としてアイデンティティを与えられる。

こういった構造は程度の差はあれどこも一緒であろう。しかし平日のほとんどの時間をここに費やすという性質上、この中で最適化を図る自分と、生の実感を得るための衝動に突き動かされて生きる自分との間に乖離があると、後者の自分が少しずつ弱っていくようで、世界に対する主体性が失われていくようで、息が苦しい。

そうではない。俺はこういう自分として世界に向き合っていたい、命を燃やしたいという気持ちを忘れないようにしたい。この場所は、熱をためておく場所にする。この熱は俺を温める、そしてもしかしたら、いつか他の誰かをも温めるかもしれない。

3. Light for the Afflicted

このブログのタイトルは、自分が日々を生きるうえで大事にしたいことが表現されていて、さらに、今後も手入れを続けたくなるくらいかっこいいものにしたかった。

『アークナイツ』というゲームにアンドアインという求道者が登場する。私は彼の生きざまが大好きなのだが、副題の「苦難に光を」は、ゲーム中で彼が使うスキルの名前から拝借している。

ただこのままだと同作を知らない人には必要以上に重く堅い印象を与えてしまうと思ったので、主題としてはもう少し一般的な標語として受け入れられそうなニュアンスの英語にした。

すべての命が尊重され、すべての苦難に手が差し伸べられる社会が一番強くてかっこいいと思います。「苦難に光を」やっていきましょう。